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2025年1月10日
「ナント経済月報1月号」発刊。
奈良県の経済、大阪府の経済、京都府の経済を更新しました。
粋なら(奈良の風景)

葛木御歳神社(御所市)

奈良県御所市にある葛木御歳神社は、創祀が神代の時代と伝わる大変古い神社です。全国の御歳神・大年神の総本社で、平安時代の書物『延喜式神名帳』には、神社として大変格式の高い名神大社として名を連ね、昔は参道が1kmも続く大きな神社でした。ご神体は本殿後ろの御歳山で、主祭神は御歳神、相殿(一緒に祀られている)として大年神と高照姫命の三柱が本殿に祀られています。御歳神の「トシ」は稲やその実りを表し、稲の神、五穀豊穣をもたらす神として古くから崇敬されてきました。

私たちが正月にお祀りしているのがこの御歳神(歳神様)といわれ、神様が家々にいらっしゃる際の依り代として鏡餅をお供えしてお迎えします。お下がりのお餅には御歳神の魂が宿っており、これを「御歳魂=おとしだま」と呼んでいたものが今の「お年玉」の起源と言われています。またお正月の門松は御歳神を迎える準備が整ったことを表し、しめ飾りは一時的に家が神社となることを示しています。美しい朱色の本殿は、江戸時代の春日大社の式年造替の際に本殿第一殿が移築されたものです。神社としては珍しく北向きに建てられているのは、神様(ご神体)が大和盆地を見渡し、見守るためではないかといわれています。

現在神社では、「宝剣製作プロジェクト」をクラウドファンディングにより進めています。江戸時代に奉納されるも、行方不明となっている「宝剣高照丸」を神社の御神域の砂鉄を用い、昔ながらの鍛治の技法で復活させる計画です。令和8年秋頃にお披露目されるとのことで、今から宝剣の美しい姿を想像すると期待に胸が躍ります。(村井 渚)


◆󠄀葛木御歳神社
奈良県御所市東持田269番地
℡0745-66-1708
(写真提供:葛木御歳神社)


お正月の門松が飾られた拝殿

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*本ページ上部の写真は、雲海紀伊山地の夜明け