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岡寺
(明日香村)
石舞台や高松塚古墳などの歴史的遺産の数多く残る奈良県明日香村にある岡寺は、古称は龍蓋寺(りゅうがいじ)と言います。この名は、農民を苦しめていた悪い龍を、この寺を開山した義淵僧正(ぎえんそうじょう)が法力で池に封じ込め、大きな石で蓋をし、改心させたことからその名が付いたといわれています。後にこの龍は改心し、善い龍になり、今も本堂の前にある龍蓋池(りゅうがいけ)に眠っているそうです。また、悪い龍の厄難を取り除いたことから、日本最初の厄除け霊場として多くの人が訪れるようになりました。
「飛鳥の岡にある寺」から「岡寺」と呼ばれていますが、「花の寺」とも言われるほど四季折々、石楠花(しゃくなげ)や紅葉など美しい花々が境内を彩り、訪れる人々の眼を楽しませてくれます。毎年4月中旬から5月初旬に見頃をむかえる石楠花は、境内に約3,000株あり、可愛らしいピンクの花を咲かせます。またゴールデンウィークには「華の池」が開催され、境内の池や手水舎(ちょうずしゃ)に献花された色鮮やかな天竺牡丹(ダリア)が、数多く浮かべられます。暖かい風と色とりどりの花々が、心を穏やかにしてくれます。
岡寺は、SNSを通して季節を感じる行事や花々の素敵な写真を発信されています。これを見た人はきっと訪れずにはいられなくなるのではないでしょうか。
◆岡寺
奈良県高市郡明日香村岡806
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(写真提供:岡寺)

境内を彩る石楠花の花