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ビジネスセミナー

「話す・書く」伝える力総合力強化セミナー
2020年11月11日(水)13:00~16:30
講 師/ 株式会社 ビジネスプラスサポート
人財育成プロデューサー
村井 絵里奈 氏

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2020年10月8日
「ナント経済月報10月号」発刊。
奈良県の経済、大阪府の経済、京都府の経済を更新しました。
2020年10月21日
地方創生SDGs勉強会のご案内を掲載しました。
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粋なら(奈良の風景)

西行庵(さいぎょうあん)(吉野町)

吉野町は奈良県のほぼ中央に位置し、町の中央部を吉野川が流れ、源義経や後醍醐天皇など歴史との関りの深い場所がたくさんあります。同町にある吉野山は、桜の名勝地として有名で、近鉄吉野駅のある下千本(しもせんぼん)、世界遺産金峯山寺のある中千本(なかせんぼん)、吉野山を一望できる花矢倉展望台のある上千本(かみせんぼん)、そして吉野山で最も深く、桜と紅葉の隠れたスポットである奥千本(おくせんぼん)の4つのエリアからなっています。

この奥千本にある西行庵は、平安時代末期の歌人である西行が、俗世を離れて暮らした庵で、のちに松尾芭蕉や島崎藤村なども訪れました。特に松尾芭蕉は、2度も西行庵を訪ねており、そのことは『野ざらし紀行』と『笈(おい)の小文』にも記されています。露とくとく心見にうき世すゝがばや(とくとくと流れ落ちる雫で、試みに浮世の塵を洗い流してみようか。)という歌は、西行のとくとくと落つる岩間の苔清水 汲みほすまでもなき住居かな(とくとくと岩間の苔を伝い流れるわずかな清水を、汲みつくしてしまうこともない、ささやかな山中のわび住まいであることよ。)という歌に詠まれた庵近くの苔清水(こけしみず)を訪れた際に詠まれたものです。その苔清水は、今も当時のままの冷たく、清らかな水が湧き出ています。

細い山道を抜けると美しい紅葉とひっそりと佇む西行庵が現れます。このような寂しい所に、自然とともに一人暮らした西行に思いを馳せ、ここを訪れた松尾芭蕉や島崎藤村も同じ風景を見ていたのかと思うと、感慨深く少し物寂しい感じになりました。


◆西行庵
  奈良県吉野郡吉野町吉野山(奥千本エリア)
  お問い合わせ(吉野町役場文化観光交流課観光交流課)
  TEL0746-32-3081

(写真提供:吉野町役場文化観光交流課)


西行庵

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*本ページ上部右の写真は、秋晴れの奈良大台ケ原