一般財団法人 南都経済研究所地域経済に確かな情報を提供します
文字サイズ
ホーム > 経済動向 >奈良県経済の概況
奈良県経済の概況  
奈良県内の個人消費・雇用情勢・生産活動等の概況に関する情報を提供しています。

*グラフを掲載した「奈良県経済の概況」(PDF版)はこちらをご覧ください。

概況 一部に足踏みもみられるが、緩やかに持ち直している

個人消費  百貨店・スーパー販売額は前年同月比3か月連続の減少
住宅着工  新設住宅着工戸数は前年同月比7か月ぶりの増加
公共投資  公共工事請負金額は前年同月比2か月連続の増加
雇用情勢  有効求人倍率は前月比0.02ポイント低下の1.14倍
企業倒産  倒産件数は7件 負債総額は4億82百万円
生産活動  鉱工業生産指数は前月比2か月ぶりの上昇


1.個人消費 百貨店・スーパー販売額は前年同月比3か月連続の減少

12月の百貨店・スーパー販売額(速報値、全店ベース)は前年同月比1.3%減の217億24百万円となり、3か月連続の減少。

1月の乗用車販売台数は前年同月比6.6%減の3,086台と、13か月ぶりの減少。普通乗用車は同11.0%増、小型乗用車は同10.0%減。軽乗用車は同21.6%減となった。


2.住宅着工 新設住宅着工戸数は前年同月比7か月ぶりの増加

12月の新設住宅着工戸数は前年同月比4.5%増の604戸と、7か月ぶりの増加。

利用関係別にみると、持家は同5.5%減の190戸と7か月連続の減少、貸家は同29.7%増の205戸と2か月連続の増加、分譲住宅は同4.0%増の209戸と8か月ぶりの増加となった。


3.公共投資(西日本建設業保証の保証取り扱い)
公共工事請負金額は前年同月比2か月連続の増加

1月の公共工事請負金額の動向をみると、件数は前年同月比7.4%増の146件となり、2か月連続の増加。金額は同23.9%増の41億78百万円と、2か月連続の増加。

発注者別にみると、国は同2,325.6%増、県は同74.4%増、市町村は同65.2%減。


4.雇用情勢 有効求人倍率は前月比0.02ポイント低下の1.14倍

12月の有効求人倍率(季調値)は前月比0.02ポイント低下の1.14倍となり3か月ぶりの低下。前年同月比は0.08ポイント低下。

新規求人倍率(季調値)は、前月比0.16ポイント低下の1.75倍となり2か月連続の低下。前年同月比は0.20ポイント低下。

 
5.企業倒産 倒産件数は9件、負債総額は7億37百万円

1月の倒産状況をみると、件数は前年同月比40.0%増の7件。負債総額は同864.0%増の4億82百万円と4か月連続の増加。

業種別では、小売業、サービス業が各2件、建設業、製造業、その他が各1件。倒産形態では、破産が5件、民事再生法が2件であった。

 
6.生産活動 鉱工業生産指数は前月比2か月ぶりの上昇

12月の鉱工業生産指数(季調値、速報値)は、前月比5.9%上昇の92.1となり2か月ぶりの上昇。原指数は前年同月比7.6%上昇の91.1となり3か月連続の上昇。在庫指数は前月比2.0%上昇の122.8となり2か月ぶりの上昇。

業種別生産指数の動きは、化学工業、生産用機械工業、繊維工業等の9業種が前月比上昇となる一方、電気機械工業、窯業・土石製品工業、輸送機械工業等の8業種が同低下。