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2024年7月4日
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奈良県の経済、大阪府の経済、京都府の経済を更新しました。
粋なら(奈良の風景)

真言宗藤原山 外山(とび)不動院(桜井市)

『とびのお不動さん』の愛称で地域の方々に親しまれる外山不動院は、平安時代に登美山鎮座の宗像神社が創始された際、地域鎮護の寺院として建立されたと考えられています。藤原一門が一族の祖である藤原鎌足公を祀る多武(とうの)峰(みね)妙楽寺(現 談山神社)に参詣する際、この不動院で身を清めたことから山号を「藤原山」としました。また扁額には「無動堂 藤原山主 慈円書」と記されていることから、開山は歴史書『愚管抄』を記した大僧正「慈円」であったと考えられます。

1988年(昭和63年)に国の重要文化財に指定された本尊不動明王坐像は、平安時代後期の優雅で気品に満ちた造形を持ち、「不動十九観※」を数多く満たす本格的な仏像で、過去には国立博物館の明王展にも出展されました

毎月28日の不動明王の縁日には14時から月例護摩法要が行われます。ご本尊を前に、太鼓や法螺貝の音が鳴り響く迫力のある護摩法要は、宗旨・宗派を問わず誰でも参加することができます。

境内には藤原時代の十三重石塔が建ち、吹き抜ける風が当時の優雅な情景を現代に伝えてくれます。
(清原香織)

※「不動十九観」…平安時代初期、安然(あんねん)が説いた不動明王の特徴を表わすもので、これを満たすものが理想的な不動明王とされる。

※御開帳は縁日に行われます。また、特別個人護摩祈祷(事前予約要)で拝観することができます。


真言宗藤原山 外山不動院
桜井市外山878番地
℡0744-43-7406
(写真:当研究所撮影)


本堂

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*本ページ上部右の写真は、大台ケ原・大蛇嵓(だいじゃぐら)の新緑・上北山村