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奈良県経済の概況:2025年12月号  
奈良県内の個人消費・雇用情勢・生産活動等の概況に関する情報を提供しています。

*グラフを掲載した「奈良県経済の概況」(PDF版)はこちらをご覧ください。

概況 足踏み状態となっている

個人消費  百貨店・スーパー販売額は前年同月比2か月連続の減少
住宅着工  新設住宅着工戸数は前年同月比6か月連続の減少
公共投資  公共工事請負金額は前年同月比2か月連続の増加
雇用情勢  有効求人倍率は前月比0.02ポイント上昇の1.16倍
企業倒産  倒産件数は14件 負債総額は9億93百万円
生産活動  鉱工業生産指数は前月比2か月ぶりの上昇


1.個人消費 百貨店・スーパー販売額は前年同月比2か月連続の減少

9月の百貨店・スーパー販売額(速報値、全店ベース)は前年同月比0.8%減の161億91百万円となり、2か月連続の減少。

10月の乗用車販売台数は前年同月比2.6%減の3,357台と、3か月連続の減少。普通乗用車は同8.3%減、小型乗用車は同8.7%増。軽乗用車は同1.4%減となった。


2.住宅着工 新設住宅着工戸数は前年同月比6か月連続の減少

9月の新設住宅着工戸数は前年同月比0.2%減の513戸と、6か月連続の減少。

利用関係別にみると、持家は同10.3%減の210戸と6か月連続の減少、貸家は同55.9%増の212戸と3か月連続の減少、分譲住宅は同36.8%減の91戸と2か月ぶりの減少となった。


3.公共投資(西日本建設業保証の保証取り扱い)
公共工事請負金額は前年同月比2か月連続の増加

10月の公共工事請負金額の動向をみると、件数は前年同月比2.9%増の178件となり、4か月ぶりの増加。金額は同26.2%増の74億28百万円と、2か月連続の増加。

発注者別にみると、国は同30.1%増、県は同30.1%増、市町村は同20.6%増。


4.雇用情勢 有効求人倍率は前月比0.01ポイント低下の1.14倍

9月の有効求人倍率(季調値)は前月比0.02ポイント上昇の1.16倍となり5か月ぶりの上昇。前年同月比は0.01ポイント上昇。

新規求人倍率(季調値)は、前月比0.17ポイント上昇の2.15倍となり2か月連続の上昇。前年同月比は0.24ポイント上昇。

 
5.企業倒産 倒産件数は14件、負債総額は9億93百万円

10月の倒産状況をみると、件数は前年同月比55.6%増の14件。負債総額は同177.4%増の9億93百万円と3か月ぶりの増加。

業種別では、小売業が5件、サービス業が4件、建設業、製造業が各2件、運輸・通信業が1件。倒産形態では、破産が13件、民事再生法が1件であった。

 
6.生産活動 鉱工業生産指数は前月比2か月ぶりの上昇

9月の鉱工業生産指数(季調値、速報値)は、前月比9.7%上昇の90.6となり2か月ぶりの上昇。原指数は前年同月比2.3%上昇の93.5となり2か月ぶりの上昇。在庫指数は前月比0.8%低下の116.1となり2か月ぶりの上昇。

業種別生産指数の動きは、化学工業、電気機械工業、食料品・たばこ工業等の14業種が前月比上昇となる一方、生産用機械工業、輸送機械工業、非鉄金属製品工業の3業種等の14業種が同低下。