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奈良県経済の概況:2025年9月号  
奈良県内の個人消費・雇用情勢・生産活動等の概況に関する情報を提供しています。

*グラフを掲載した「奈良県経済の概況」(PDF版)はこちらをご覧ください。

概況 一部に弱い動きがみられる

個人消費  百貨店・スーパー販売額は前年同月比8か月ぶりの減少
住宅着工  新設住宅着工戸数は前年同月比3か月連続の減少
公共投資  公共工事請負金額は前年同月比2か月ぶりの減少
雇用情勢  有効求人倍率は前月比0.01ポイント低下の1.18倍
企業倒産  倒産件数は18件 負債総額は7億17百万円
生産活動  鉱工業生産指数は前月比2か月ぶりの上昇


1.個人消費 百貨店・スーパー販売額は前年同月比8か月ぶりの減少

6月の百貨店・スーパー販売額(速報値、全店ベース)は前年同月比0.1%減の170億34百万円となり、8か月ぶりの減少。

7月の乗用車販売台数は前年同月比0.6%増の3,280台と、2か月連続の増加。普通乗用車は同2.9%減、小型乗用車は同6.0%増。軽乗用車は同2.2%増となった。


2.住宅着工 新設住宅着工戸数は前年同月比3か月連続の減少

6月の新設住宅着工戸数は前年同月比25.6%減の343戸と、3か月連続の減少。

利用関係別にみると、持家は同11.6%減の160戸と3か月連続の減少、貸家は同45.3%増の125戸と4か月ぶりの増加、分譲住宅は同70.6%減の57戸と2か月連続の減少となった。


3.公共投資(西日本建設業保証の保証取り扱い)
公共工事請負金額は前年同月比2か月ぶりの減少

7月の公共工事請負金額の動向をみると、件数は前年同月比8.2%減の157件となり、2か月ぶりの減少。金額は同15.5%減の82億29百万円と、2か月ぶりの減少。

発注者別にみると、国は同61.5%減、県は同16.6%増、市町村は同0.2%増。


4.雇用情勢 有効求人倍率は前月比0.01ポイント低下の1.18倍

6月の有効求人倍率(季調値)は前月比0.01ポイント低下の1.18倍となり4か月ぶりの低下。前年同月比は0.07ポイント上昇。

新規求人倍率(季調値)は、前月比0.01ポイント低下の1.96倍となり2か月連続の低下。前年同月比は0.18ポイント上昇。

 
5.企業倒産 倒産件数は18件、負債総額は7億17百万円

7月の倒産状況をみると、件数は前年同月比157.1%増の18件。負債総額は同120.6%増の7億17百万円と3か月ぶりの増加。

業種別では、サービス業が5件、小売業が4件、建設業が3件、製造業が1件、その他が5件。倒産形態では、破産が17件、民事再生法が1件であった。

 
6.生産活動 鉱工業生産指数は前月比2か月ぶりの上昇

6月の鉱工業生産指数(季調値、速報値)は、前月比2.7%上昇の89.7となり2か月ぶりの上昇。原指数は前年同月比6.8%上昇の92.2となり2か月ぶりの上昇。在庫指数は前月比横ばいの117.9。

業種別生産指数の動きは、電気機械工業、食料品・たばこ工業、プラスチック製品工業等の7業種が前月比上昇となる一方、生産用機械工業、輸送機械工業、繊維工業等の10業種が同低下。