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奈良県経済の概況:2025年2月号  
奈良県内の個人消費・雇用情勢・生産活動等の概況に関する情報を提供しています。

*グラフを掲載した「奈良県経済の概況」(PDF版)はこちらをご覧ください。

概況 持ち直しの動きに一服感がみられる

個人消費  百貨店・スーパー販売額は前年同月比3か月ぶりの増加
住宅着工  新設住宅着工戸数は前年同月比2か月ぶりの増加
公共投資  公共工事請負金額は前年同月比4か月連続の減少
雇用情勢  有効求人倍率は前月と同じ1.17倍
企業倒産  倒産件数は12件 負債総額は21億69百万円
生産活動  鉱工業生産指数は前月比3か月ぶりの低下


1.個人消費 百貨店・スーパー販売額は前年同月比3か月ぶりの増加

11月の百貨店・スーパー販売額(速報値、全店ベース)は前年同月比0.7%増の174億89百万円となり、3か月ぶりの増加。

12月の乗用車販売台数は前年同月比8.5%減の2,691台と、2か月連続の減少。普通乗用車は同3.0%減、小型乗用車は同17.9%減。軽乗用車は同9.8%減となった。


2.住宅着工 新設住宅着工戸数は前年同月比2か月ぶりの増加

11月の新設住宅着工戸数は前年同月比30.7%増の524戸と、2か月ぶりの増加。

利用関係別にみると、持家は同8.6%増の189戸と2か月ぶりの増加、貸家は同55.3%増の146戸と3か月ぶりの増加、分譲住宅は同41.4%増の188戸と2か月ぶりの増加となった。


3.公共投資(西日本建設業保証の保証取り扱い)
公共工事請負金額は前年同月比4か月連続の減少

12月の公共工事請負金額の動向をみると、件数は前年同月比27.6%減の142件となり、2か月連続の減少。金額は同15.3%減の63億80百万円と、4か月連続の減少。

発注者別にみると、国は同88.7%減、県は同6.4%増、市町村は同84.1%増。


4.雇用情勢 有効求人倍率は前月と同じ1.17倍

11月の有効求人倍率(季調値)は前月と同じ1.17倍。前年同月比は0.02ポイント上昇。

新規求人倍率(季調値)は、前月比0.03ポイント上昇の2.05倍となり2か月連続の上昇。前年同月比は0.16ポイント上昇。

 
5.企業倒産 倒産件数は12件、負債総額は21億69百万円

2月の倒産状況をみると、件数は前年同月比33.3%増の12件。負債総額は同194.3%増の21億69百万円と4か月連続の増加。

業種別では、建設業が4件、サービス業が3件、小売業、不動産業が各2件、卸売業が1件。倒産形態では、破産が11件、特別清算が1件であった。

 
6.生産活動 鉱工業生産指数は前月比3か月ぶりの低下

11月の鉱工業生産指数(季調値、速報値)は、前月比4.7%低下の89.6となり3か月ぶりの低下。原指数は前年同月比2.2%上昇の91.6となり2か月連続の上昇。在庫指数は前月比0.9%上昇の117.5となり2か月ぶりの上昇。

業種別生産指数の動きは、化学工業、汎用機械工業、生産用機械工業等の5業種が前月比上昇となる一方、金属製品工業、食料品・たばこ工業、電気機械工業等の12業種が同低下。